ハトについて

 私はハトに少しだけ詳しい。なぜハトに詳しいかと言うと、自分も何か趣味がほしくて公園へ行ったらハトがいた。だからです。つまり趣味をハトにしたからです。まあにわかハトっすね。にわかハトの立場から今日は言いたいことを言います。
 えーとまずね、和英辞典で「ハト」をひくと、「pigeon」と「dove」の二種類が出てきます。ピジョンもダヴもメーカーの名前にありますよね~。だから聞いたことはあるでしょ~。でも違いは分からないでしょ~。私もわかんないっす。でも基本ピジョンがカワラバト(ドバト)系、ダヴがキジバト系ってことにしてて、それでだいたいなんとかなってきたっす。ここで、ドバト?キジバト?は?なにそれ?って言われちゃったらしょうがない、説明するしかないっすね~。
 まず街中にいる灰色のやつ、飛ぶネズミとかハト害とかさんざんな言われようをしてるハト、あれはドバトっす。ドバト、よく見ると首のところが緑から紫の玉虫色ってやつ?にぎらぎらしてるけど、あれ構造色っていうんすよ。別にそういうのはいい?あ、そう。じゃあいいや、でもさー、あの首のあたりの色味、キジっぽくない?小さい頃の私はキジっぽいって思ってましたね。だからあれがキジバトだって思ってた。ていうかね、うち田舎だったんで、街にいるハトにあこがれてたんですよ~。だから、それがドバトっていうやさぐれた名前だって知ったときはちょっとショックでしたね~。なんかね、うちのおばあちゃん、まだ生きてて、102歳なんすけど、まあその人が昔、駅前で宝くじ売りしてたんすよ。彼女が超ちっちゃい小箱みたいな小屋に入って編みものかなんかしながらちょこんと座っているロータリーのとこで、ハトに豆撒いてる人がいて。がーーーーーっと群がる、ドバト。あれが私にとっての都会。あこがれの都会。なんせうち駅まで歩いて5時間はかかる田舎だったんで。まじまじ。歩いたことないっすけど。
 で、キジバトね。私キジバトの話がしたいの。キジバトはね、メスのキジに似てる。メスのキジ、どんなんか知らない?あーーーーー。都会っ子だあ。裏庭にキジとか来るタイプの田舎に住んだことないんでしょーーーーーーー。それか単に、無学。あ、無学の方なん?そう。
 茶色からマロンクリームよりの、上品な色合いで、基本つがい単位で行動しているのが、キジバトです。キジバトさんはねえ、かわいい。正羽の、オレンジからグレーベージュのグラデーション。首元のしましま。そして、もっふりとした腹の羽毛がね、もうね、猫か!って感じで最高で。って他の動物を引き合いに出して誉めるの良くないっすね。ごめん、キジバトさん。
 あと、目。ルビー色なの~~~~かわいい~~~~きれい~~~~~~。あの目が怖いとかいう人結構いるけど、心を無にしてちゃんと見てみ?もっと心が無になるから。そういう目してんのよ。いいよね~~~~~~~。
 シルエットも、ドバトとキジバトでちょっと違うのよ。同じ型で作った原ハトを、頭と尾っぽをちょっと引っ張って間延びさせたのがドバト、おなかあたりにほんのちょっと平体をかけたっぽいのがキジバト
 さて今回は、身近で見られるこの二種に絞ってご紹介しましたが、世界には非常にたくさんのハトがいて、東京都近辺でもアオバトとかシラコバトとかアカガシラカラスバトとか見られるからね、どんどんみなさんハトを見てってくださいね。
 あ、一個謎があって。私が「ハト音」て呼んでるハトが出す音があって、ハトがね、着地するときに「きゅぃっ」って音を出すんすよ。あれ、どっから出てる何の音なのかなあ。私が子どもだったら、子ども科学電話相談室に電話するのになあ。あー、今だけでいいから子どもになりてえ。
 ってことで、「ハト音」の正体をご存じの方がいらしたら教えてください。
 以上です。